高等部:高等部通信3月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2

2026年3月11日

2、春になると起きやすい精神的な不安

冒頭に「雨水」の話をしましたが、春にかけてのこの時期は1年の中でも一番心が不安定になりやすい頃であり、ストレスが溜まりやすく不安が強くなるとも言われています。特に立春の頃は、不眠・寝つきの悪さ・憂うつ・気分の落ち込みなどを感じやすくなります。発達障害傾向がある子どもたちは、幼い頃から叱責を受けることが多く、周りとのトラブルを起こす事が多いので孤立しやすい傾向があります。このような経験を重ねる中で自己肯定感が低くなり、不安や無気力、情緒の混乱などを引き起こしやすくなります。

このような人が大人になると、こだわりの強さや不注意から仕事上のミスなどで周りから叱られることが多く、そのことを素直に謝れないなど、周りから見て反省がないような態度に見られがちな人たちが多いです。職場に適応することができず、2次障害と言われる発達障害が起因した鬱の症状が出る人が多いのもこの時期です。そうでなくても発達障害傾向の人たちは、人間関係がうまくいくともう一つ踏み込んだ友人関係を要求してしまうので、距離感や人間関係のタイミングなどをうまく測れない人たちは、時折トラブルを起こしてしまう傾向があります。新しい環境になじめず、人間関係が安定していない時期は人間関係のトラブルも起きやすいのです。小学校から中学校への進学の際に伴う急激な環境の変化に馴染めず、心身の不調や学習意欲の低下などの困難を抱える現象を中1ギャップと言います。これから入社や入学を控え、新しい環境に挑むことになる卒業生は注意が必要です。中1に限らず、高1クライシスと言われる、高校入学直後に起きる急激な環境変化で起きる新入生の心身の不調や不登校、さらに退学に至る現象も注目されています。これらは中1や高1生の皆さんに限らず、進級される学年の皆さんにも大いに該当することです。不登校生が急増した背景にはこのような要因も大きかったように思います。

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